ハードロック

公衆のトイレで大をしていたとします。
すると、誰かが小をする為にトイレにやってきました。

このとき、なぜか大をしている自分が恥ずかしくて音を立てないようにしてしまいます。

大の続きも控えるし、流す事もためらうし、じっと彼が小を終えて出て行くのを待ちます。
手を洗う音が聞こえ、ジェットドライアーの音が聞こえ、ドアが開き、よし出て行ったな!と確認するまで安心できません。

なぜトイレは恥ずかしいのでしょうか。
なぜ音姫は開発され、音殿は開発されないのでしょうか。

音姫を使っているときは、確実になんらかの音を隠しているわけでそれはもう「音出してますよー」と知らせているに他ならないわけですが、それでもカモフラージュになるという理解はとても不思議。

僕たち動物は、身体に良い物を食べて汚物を出します。
美しく人を魅了する料理が体内を通る事で、目を背けたくなる物体へと変化する事は、少し申し訳ない気がします。

汚物生成マシンと化している自分をみられたくない、みたくもない。そこは出来るだけひっそりと行いたい・・・というのが排泄という行為なのでしょう。

犬や猫が排泄している時、無防備で情けなく見えます。
人類だけでなく他の動物も、排泄中は脆さを露呈し、哀愁漂う弱い存在に成り下がります。

生活行動において最も醜い姿ですから、人に見られたくない知られたくないという心理が働き、大便器に入る時も人知れずそっと入りたいし、出るときも同様に思うのでしょう。

アイドルはうんこしないと言われるように、僕たちもどこか神聖でありたいわけで、汚物を排泄する存在である事は忘れてほしいと思っているのかも。

人に知らせずに出たいと思ってしまいますから、人が居る間は必要以上に長くトイレにこもり、次の人を待たせてしまう弊害がありそうです。
大便器の出口は別に用意した方がいいかもしれません。

そーすると、音姫とはいったいなんなのでしょうか。
発展途上の分野なのかもしれませんが、音が不自然で違和感があります。

汚物をイメージさせる音よりはましですが、音姫によって「汚い私を忘れて」心理を解決できるのでしょうか。
もっとパチンコ屋さんやクラブのように、トイレ全体に激しい音を流し続けるのがいいと思うのですがいかが?

男性のトイレはぜひとも音殿として、ハードロックでメタルな音楽が鳴り響くようにして欲しいですね。